Lost in Tokyo

studio_unicorn20061123

 だいぶ快復してきたとはいえ、まだ薬を飲んでいるしイマイチ体調が戻っていない(妻も私も)。なんだかどんよりと雲が垂れ込めて今にも降りそうな空模様なので外出する気分じゃないし、せっかくの休日だが、今日は大事をとって家で過ごす。
 リヴィングでぼーっとしたり、右の写真のような花の写真を撮ったりしながら、静かに過ごす。
 午後は映画のDVDを観ようということになって、前に買ってあった映画「ロスト・イン・トランスレーション」"Lost in Translation"のDVDを、妻と一緒に観る。
 この映画、もちろん劇場公開のときにも観たことがあって(私のレビュー参照)、これで2度目なのだが、今回も笑えた〜。ホント、コメディタッチが絶妙な映画だなあ。これはソフィア・コッポラSofia Coppolaの脚本とビル・マーレイBill Murrayの演技のおかげでしょう。(当時まだあまり有名でなかった)スカーレット・ヨハンソンScarlett Johanssonがまだかなり若くて、ちょっと初々しい雰囲気が漂っているのも、すっかり大スターになった今から見ればけっこう貴重かも。
ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
 また、改めて気づいたのだが、この映画には、さまざまな「意思の通じ合えない」人々が登場している。文字通りの「言葉の違い」以外にも、明らかに相手に意思が通じていない、または相手の意思を汲み取ることを拒否している人と人の組み合わせが、物語の中で実にたくさん提示されていることに気づくのだ。なんと我々は"コミュニケート"することの困難な時代(いや、いつの時代でも、か)に生きていることか、ということを気づかせてくれる映画でもあるのだ。