金沢駅前がすごいことに

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 仕事の用事で金沢駅前に来て、そのあまりの変貌ぶりにびっくりしてしまった。
 私が最後に金沢を訪れたのは2003年、約3年前だったが、そのときの金沢駅周辺は、あまりぱっとしない印象だったと記憶している。元来金沢の観光・商業の中心=いわゆる「街の中心」である香林坊・片町は、この金沢駅からけっこう離れているのだ。駅前がぱっとしないのも無理はない。
 ところが、石川県庁が駅周辺に移転して、さらに北陸新幹線が金沢まで延びる予定という期待もあって、駅前が大規模な再開発の真っ最中とのこと。急速に駅前が発展しているようだ。
 ということで、金沢駅の変貌ぶりに驚いた。いや、正確には金沢駅の建物自体は記憶していた通りの古ぼけた建物なのだが、駅東口の広場に、とてつもなくでっかいガラスのモダンなドームが聳え立っていたのだ(写真)。ちょっと京都駅やパリのシャルル・ド・ゴール空港を思わせる、近未来的なガラスの空間。出入り口の部分だけが、木造のアーチ(鼓をモチーフにしているらしい)になっている。こういう空間自体は大好きなのだが、いささか唐突な印象は否めない。「もてなしドーム」というネーミングもなんだかなあ。

 駅周辺も、急ピッチで再開発されているようで、非常に立派な「石川県立音楽堂」やら(クラシックも邦楽もやるらしい)、つい先月オープンしたというショッピングビル「金沢フォーラス」やら(シネコンが入っているのが羨ましい)、なんだか賑やかである。大阪駅周辺の変わりようにも驚いたが、金沢駅もまた、ずいぶんと変わっていくようだ。美しい街並みが作られてゆくのはとてもいいことだし好きなのだが、かつての街並みがなくなってしまうことに、少々寂寥感を禁じえないのも、また事実だ。