やっぱり永谷園

studio_unicorn20070126

 週末の夕食は、こたつに入ってぬくぬくと恒例の"おうち居酒屋"。妻がいくつか美味しいおかずになるおつまみを作ってくれたので、日本酒を飲みながらゆっくり味わう。
 締めはもちろん、永谷園の「お茶づけ海苔」でお茶漬けだ。
 私は、ご飯の夕食のときは、必ずお茶漬けで締めないと気が済まないほどのお茶漬け好き。なのだが、私のお茶漬けは2種類しかない。小倉屋山本の「えびすめ」や自家製の昆布と椎茸の佃煮など、昆布ものでいただくときと、永谷園の「お茶漬け海苔」でいただくときだ。お茶漬け用のふりかけは(いただき物をした場合を除き)永谷園一辺倒。しかも鮭茶漬けなどのヴァリエーションものではなく、いちばん基本の「お茶づけ海苔」、これに尽きる。なんといっても細長いあられが入っていること、これが最大の特徴。丸くて小さいあられだとすぐに柔らかくなって歯ごたえがなくなってしまうのだが、細長くて大きいあられは、お茶をかけてもすぐに柔らかくならず、歯ごたえが残る。これがいいのだ。
 物心ついた幼少のころから、わが家のお茶漬けは永谷園のものしかなかった。かつて金沢でお茶屋さんを営んでいた、今は亡き祖母が「海苔は山本海苔が一番、でもお茶漬けなら永谷園をおいて他に無し」と常々語っていたのが大きいのだろう。爾来、永谷園のお茶漬け海苔は、わが実家の食卓の常備品のひとつだった。
 嬉しいのは、永谷園のお茶漬け海苔は、中身が(そして味が)あの頃とまったく変わっていないということ。細長いあられももちろん健在だ。このままいつまでも、余計なものを足さずに(各自で適宜プラスすればよいのだ)、この味を守って欲しいものだ。とはいっても、パッケージのほうは、時代とともに少々変わってしまった。特に裏面には、かつては味のある文章でいただき方が書いてあったものだが、今のは絵入りの簡単なものになってしまった。最近のにはおまけのお吸い物一袋がつかなくなってしまったのも、ちょっと寂しいなあ。
 今日のお茶漬け海苔には、さらに、先日デパートの名産品売り場で買った「実山椒」を一緒に入れていただいた(写真)。これでさらにピリリと一味加わって、味わいがよく引き立つのだ。美味!