聖なる酔っぱらい

studio_unicorn20070217

聖なる酔っぱらいの伝説 [DVD]
 最近よくやっている、「ずーっと昔にVHSに録画してあった映画を観てから、VHSを処分しよう」シリーズ。今日は、「聖なる酔っぱらいの伝説」"La Leggenda del Santo Bevitore"を、妻と一緒に観る。
 ひと昔はよく、民放の深夜に、CMなしかつ字幕スーパーで良質な映画を放映するという、嬉しい企画がしばしばあったのだが、どうやらこの映画もそれだったらしい。珍しく標準モードで録画してあったので、画質も比較的マトモだった。
 実は、この映画は未見だった。もっと早く観ておけばよかった。
 イタリア人監督が、パリを舞台に、英語を話すオランダ人俳優を主役に据えて撮影した、フシギなフシギな物語。なんといっても、ルトガー・ハウアーRutger Hauerの渋い、ときにおかしみを醸し出す演技がとてもいい。暗さと明るさを兼ね備え、とてもコミカルで、どこかもの哀しい映画だった。「アメリ」にも出演していたドミニク・ピノンDominique Pinonや、「アラビアのロレンス」に出ていた英国の名優アンソニー・クェイルAnthony Quayleが出ていたのも意外な発見だった。佳作。
(写真は、パリ、セーヌ河畔にて。2006年7月9日撮影)