一か月ぶり

　ほぼ一か月ぶりに、思いがけない"出会い"を期待してHMV渋谷店に行く。
　久々に来てみると、２階フロアの一角にベヌーゴBenugoというカフェが出来ていた。なかなかいい感じの店舗デザイン、フリースペースもあって開放的な雰囲気。今度ここでコーヒーを飲もうかな。

• benugo（オフィシャルサイト）

　しかし、こういう店が入ること自体はいいのだが、当然そのぶん売り場面積が小さくなるわけで、品揃えが少なくなるのはイヤだなあ。昨年11月の青山ブックセンター入居（2006年11月３日の日記参照）のときといい今回といい、CD自体の品揃えは以前に比べて確実に少なくなったと思う。
　ネットショップでは得られにくいリアル店舗の強みのひとつは、「思いがけない出会い」にあると思う。現にこうして店に足を運んでいるわけだし。所謂"売れ筋"のものなら露出も多いし、どこでも比較的手に入れられるだろう。しかし、人の音楽の好みは、それだけではおさまらないはずだ。実際のところ今まで買ったCDの中で、店舗で見て試聴しなければ出会わなかっただろう素晴らしいCDの、なんと多いことか。店頭での「出会い」はとても大切なのだ。これはCDに限らず本などでも同じことが言えるのだが。でも、それも品揃えがある程度充実していてこそ、だ。
　まあ、CDの売り上げが年々下がってきて、売れ筋に重点を置いて扱う点数を減らし、商品の回転効率を良くしたい、という意図ももしかしたらあるのかもしれない。それも分かる。でも、リアルの品揃えがものを言うことも多いと思うので、これ以上在庫点数を減らして欲しくないなあ。


　そうは言いつつも、このところ物欲がCDからDVDへシフトしているせいか、いろいろフロアをまわって試聴したりした割には、最初から購入を決めていたパフィーPuffyのベスト"Hit & Fun"と後述する「カポーティ」サントラを別にすると、"出会って"購入したのは３枚組の"Afterhours 3"だけだった。まあ、こういうときもあるさ（３点も買えば充分だという意見もあろうが……笑）。あんまり無軌道に買いすぎると、それこそ収納場所が大問題だ（汗）。

　それに対しDVDのほうは、かねてより観たいと思っていた「青いパパイヤの香り」（2007年１月31日の日記参照）を購入。観るのが楽しみだ。
　もうひとつ目をつけていた「英国式庭園殺人事件」は、DVD１枚でジャケデザインもただのトールケースで凡庸なくせに、5,670円という法外な値段だったので購入を断念（ちなみに現在のAmazon.co.jpでも同価格）。紀伊國屋書店（発売元）のアホー。
　しかし、もうすぐ（３月７日）「ホワイトプラネット」のDVDが出るのを知ることができたのは収穫。これも、ものすご〜く観たかった映画だったのだ。当然予約しました。
（写真は、Benugo……ではなくて、ロンドンのホテルThe Hempelのラウンジ。2005年７月14日撮影）