惜しまれて

studio_unicorn20070531

 フォトギャラリー"Roonee247Photography"さんのブログを読んで初めて知ったのだが、表参道の知る人ぞ知るアートブックの名店「ナディッフ」NADiff本店が、今日限りで閉店してしまったそうだ。
 が〜ん。全然知らなかった……。
 せめて事前に知っていれば、一度くらいは行けただろうに……。
 アート・デザイン関係の本の品揃えがとてもよく、ギャラリーやカフェも併設していて、すごく個性的ないい店だっただけに、閉店は本当に残念だ。しかもとてもやるせなさを感じてしまうのが、閉店の理由がお店の事情ではなくて、店が入っているビルが取り壊されてしまうから、ということだ。取り壊すのはまあ仕方ないのかもしれないが、それでも、ビルのオーナーには、立て替えたらこの店を再び入れようとは思わなかったのだろうか。それだけの価値ある店だとは思わなかったのだろうか。
 10月に閉店してしまうブックファースト渋谷店も、大型店で売り上げはとても高かったのに、やはりビルの取り壊しで閉店せざるを得なくなったという泣くに泣けない事情だと聞く。さらに、かつて渋谷にあった素敵なフレンチカフェ「マディ」渋谷店も、やはりビルの取り壊しのために(人気があるうえにとても素晴らしいカフェだったのに)閉店を余儀なくされた(2006年3月19日の日記参照)。ここではっきり書かせてもらうが、土地を持つものたちは、「良きもの」を残し続けることの意義を知らない人たちばかりなのだろうか。そう思うととても哀しくなってくる。

(写真は三軒茶屋にて。5月27日撮影)