「青いパパイヤの香り」

　夕食後、時間がまとまってあいたので、ずいぶん前に購入したヴェトナム映画「青いパパイヤの香り」"l'Odeur de la Papaye Verte"のDVDを、妻と一緒に観る。購入したのはけっこう前だった（２月28日の日記参照）ので、買ってから観るまでにずいぶん間が空いてしまった（他にもこういうDVDはいくつも我が家にはあるが……）。
　珍しく未見の映画のDVDを購入していたので、面白いのかさえ全く分からずに観たのだが、面白かった。特に、非常に美しい映像と現代的な音楽が素晴らしかった。ヴェトナムの生活の雰囲気がよく出ていたのも良い。監督はヴェトナム人だが、プロデューサーや技術スタッフの多くにフランス人が名前を連ねている（制作自体もフランスのテレビ局Canal+だし）ところから、非常にフランス映画の影響を受けているヴェトナム映画、というところだろう。物語の一貫性よりも映像や音楽を重視しているあたりに、それを強く感じた。まあもともとヴェトナムはフランスの植民地だった関係で、フランス文化の影響が色濃い国ではあるのだが。