背中が煤けて…

麻雀放浪記〈4〉番外篇 (文春文庫)麻雀放浪記〈3〉激闘篇 (文春文庫)麻雀放浪記〈2〉風雲篇 (文春文庫)麻雀放浪記〈1〉青春篇 (文春文庫)
 …というのは別の物語での名台詞ですね。
 同じ麻雀ものでも、こちらは阿佐田哲也さんの小説「麻雀放浪記」。現在読書中の本である。
 なにしろ、麻雀小説の名作中の名作との呼び声高い物語であったので、いつかは読もうと思いつつなかなか果たせないでいた。が、このたび文春文庫から新版が発売されたので、カバーのデザインにも惹かれて、いい機会と全巻購入して読み始めた次第。
 戦後の混乱期を舞台に、技巧やいかさまの限りを尽くして闘う、なんとも魅力的な悪党たち。この生き生きと描かれる登場人物たちこそが、この小説の最大の魅力だろう。
 面白く読んでいる。そういえば、もうずいぶん長いこと麻雀やっていないなあ……。