壮大なシンフォニー

Symphony
 アップルストア渋谷MacBook Airをいじったあとは、HMV渋谷へ。店舗限定のポイント3倍デーなので、CDの物色を。
 サラ・ブライトマンSarah Brightmanの新譜"Symphony"が出ていたのを発見。国内盤の発売は今月末(邦題は「神々のシンフォニー」だって。すげえ)のようだが、輸入盤でいいやと購入。
 以前のサラ・ブライトマンは、なんかただクラシックをライトに歌っているだけの、悪い意味での"イージー"・リスニングという感じがしてあまり好きではなかったのだが、前作"Harem"とこの"Symphony"は、単なるライト・クラシックではなく「サラ・ブライトマンならではの音楽」を確立した感があって、非常によい。この2枚のアルバムはどちらも名作だ。
 前作"Harem"では中東のメロディとエレクトロニカの要素を取り入れて、クラシックと融合させて非常に効果を出していたが、今回の"Symphony"においては、言うなればロックの要素を前面に押し出した印象があり、多くの曲でギターサウンドがオーケストラといい感じにマッチしている。のっけからいかにもサラ・ブライトマンらしい壮大で仰々しいサウンドで幕を開け、なんだかファンタジー超大作映画のサントラみたいでものすごくカッコイイ。ジャケットのナルシシズム全開の写真(こちらも、まるで中世ヨーロッパか「ロード・オブ・ザ・リング」か、という感じでバリバリにファンタジーっぽい。もちろん私好み)といい、やっぱりこの人はこうでなくちゃねと嬉しくなる。
 さらに、お馴染みのオペラ歌手とのデュエット曲のほかに、なんとキッスKissのポール・スタンレーPaul Stanleyとのデュエット曲まで入っている。これがまたカッコイイ。さらに、この曲は昨年のポケモン映画の主題歌だったりする。今やポケモンっ子たちもサラの歌を聴いているわけだ。恐るべし。
 ラストにはホルスト木星(ジュピター)をアレンジして歌っている曲までも出てきて、その歌唱力たるや、平原綾香なんか裸足で逃げ出すだろう素晴らしさ(まあ、もともと格が違いすぎるのだから、比べるだけ酷か)。曲の途中のヴァリエーションのつけ方もさすがです。傑作!