シェリー酒を楽しむ

studio_unicorn20080410

 昨年来、ふと興味が湧いてから、少しずつシェリー酒を買ってきて、時折少しずつ飲んで楽しんでいたことをこの日記に書いたことがある(2007年5月10日の日記参照)。
 あれからシェリーの嗜みはどうなったかというと、昨年5月に買った“Oloroso Abocado"を、本当に少しずつ少しず〜つ飲んできて、ようやく先日飲み終わったところで、先日また別のシェリー酒を購入してきた。
 今回手に入れたのはValdespino社という老舗(らしい)蔵元の、"Tio Diego"という銘柄。アモンティリャードAmontilladoという種類のシェリー酒だ。これもミディアムシェリーなのだが、前のオロロソとは違う種類のようだ。非常によい香りとコクはオロロソに近いが、こちらのほうが酸味が強く、やや軽い味わいになっている。ライトとミディアムの中間という感じか。嫌いではないが、前ののほうが私の好みかな。もちろん、同じアモンティリャードでも、銘柄によっていろいろと違いはあるのだろう。
 これはさくさくと飲んでしまえということで、ここ1週間ばかり、このシェリー酒をよく飲んでいる。シェリー酒では初めて食事中に飲んでみたりも。前のは甘味が強く濃厚なので、どちらかというと食後にまったりと飲むタイプだったが、今回のアモンティリャードなら、食事酒としてもちょうど良い。特に肉料理にはよく合う。
スペインから届いた、ほっとやさしいレシピ
 さらには、今日の夕食ではついに、このシェリー酒を使った料理が登場した。先日購入した、丸山久美著「スペインから届いた、ほっとやさしいレシピ」という本に、シェリー酒を使ったレシピがけっこう載っていたので、その中のひとつを妻が(少々アレンジして)作ってみたのだ。この手の、家庭向きのちょっとお洒落なレシピ本は、フランスものやイタリアものではたくさん出ているが、スペイン料理ではまだまだそんなに出ていない気がするので、ちょっと珍しい。
 登場したのは「豚肉と野菜のシェリー酒煮込み」(写真)。豚肉と野菜(根菜、じゃがいも、しめじとマッシュルーム)を煮込むという、スープ仕立ての料理だ。本のレシピでは牛肉だが、妻は豚もも肉を使用(豚肉好きの我々夫婦です)。さらに、レシピには入っていない新じゃがもごろごろ入っている(無類のじゃが芋好きな私です)。味付けはシェリー酒のほかは塩・胡椒のみなのだが、よく煮込まれた肉と野菜の旨みがよく出ているので、実にコクがあって美味しい。シェリーの風味もしっかり生かされている。
 ということで、早くもアモンティリャードも残り少なくなってきた。また次のシェリー酒を物色しておくかな〜。