シャガールの思い出

studio_unicorn20080707

シャガール NBS-J (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
 今日のGoogleのトップページのロゴが、マルク・シャガールMarc Chagallの絵のモチーフをあしらった特別ロゴになっている。英語版のGoogleも同じロゴが表示されているので、今日のは世界共通で使われているロゴか。ロゴをクリックすると、「Marc Chagall」の検索結果が表示される。
 7月7日はシャガールの誕生日だそうだ。七夕生まれなのか〜。1887年生まれだから、今年で121回目誕生日ということになる。前回の特別ロゴが6月6日のヴェラスケスの誕生日だったので、6・6に7・7とぞろ目の日が続けて、しかも両方とも画家の誕生日にちなんだロゴということになるなあ。これは次は、やっぱり8月8日か? Wikipediaを見る限りでは、8月8日生まれの史上有名な画家は見当たらなかったけれども。偶然の一致かな。
 それにしても、なんとか絵の配置をGoogleの文字の形に近いように苦心しているようだが、さすがに今回はちょっと無理があるんじゃないか? 今回のロゴはちょっと「Google」と判読できないぞ。まあいいけれど。
Marc Chagall (Postcard Book)
 私がシャガールの作品で特に印象に残っているのが、このロゴにもモチーフとして使われている「私と村」"I and the Village"。小学校の図工だか中学の美術だか忘れたけれど、授業の中で、何かひとつ名作を模倣して描く、という授業があって、私が教科書の中から選んで描いたのがこの「私と村」だったのだ。物理法則から解放された画面いっぱいに、ほのぼのとしてドリーミーな世界が広がる。なんかすごく微笑ましくて心が温まる、今でも大好きな作品だ。どうもその頃から、私はシャガールの作品がけっこう好きだったようだ。
 もうひとつシャガールで思い出すのが、南仏・ニースNiceにあるシャガール美術館Musée National Message Biblique Marc Chagall。別荘が立ち並ぶ丘の途中にある美術館で、シャガール旧約聖書を題材に描いた作品や恋人たちを描いた赤い連作群など、大型の作品ばかり集めているのだが、とにかく鮮やかな色彩と夢幻的な作品世界が素晴らしい作品ばかり並んでいて、初めて観たときはその鮮明な鮮やかさに圧倒されたものだった。以来私はここがものすごく気に入り、ニースにはこれまで3回行ったことがあるのだが、そのたびにこの美術館を訪れている。
 なんて書いていたら、ものすごく南仏コート・ダジュールへ行きたくなった。今ごろはからりと照りつける陽光のもと、果てしなく目に眩しい青空と紺碧の地中海が、それはそれは美しく広がっているだろうなあ。

 (7月9日追記)翌日7月8日には、今度はトップページのロゴが東山魁夷氏の絵をあしらった特別ロゴになっていた。なんでも今年の7月8日は「東山魁夷生誕100周年」だったそうな。こちらは、日本版のみの特別ロゴだったが。
(写真一昨日、六本木ヒルズにて撮影)