英国6日目・天と地のはざまで

studio_unicorn20080911

 ソールズベリSalisburyの街は、2つのものが有名。英国一高い尖塔を持つゴシック様式のソールズベリ大聖堂Salisbury Cathedralと、付近にあってこの街からバスで行ける謎の巨石群ストーンヘンジStonehengeだ。
 ということで、ホテルをチェックアウトして荷物を置かせてもらうと、まずソールズベリ大聖堂を訪問して敬意を表し、それからバスに乗ってストーンヘンジを見に行った。
 私がソールズベリの街とストーンヘンジを最初に訪れたのは、英国留学時代。19年前だ。それでも、バスの窓からウィルトシャーWiltshireの丘陵地帯の向こうに、あの巨石群が19年前と変わらず佇んでいるのが見えてくると、ちょっと感慨だ。しかも、今回は傍らに我が妻がいる。妻にとっては初めてのストーンヘンジだ。
 そして、雲が激しくうねる広大な空と、どこまでも広がる果てしない大地とのはざまで、崩れかけた巨石群が、数百年の眠りのままに立ち尽くしていた。

 しばらくすると雲間から青空が覗きはじめ、陽光を浴びて巨石の表情が変わってゆく。

 曇り空の下のストーンヘンジと、晴れた空の下のストーンヘンジ。両方を見ることができて得した気分。

 傍らの草地では、ヒツジさんたちがのんびり草を食む。どこまでものどかな、時間に忘れられたような光景。

 ソールズベリの街に戻ると、大聖堂の尖塔も陽光を浴びてきらめいていた。晴れてきて本当に良かった。