Being On The Road

studio_unicorn20090206

深夜特急6?南ヨーロッパ・ロンドン? (新潮文庫)深夜特急5?トルコ・ギリシャ・地中海? (新潮文庫)
 沢木耕太郎さんの有名な「深夜特急」、本日文庫版の第6巻を読了。ようやく全巻を読破した。
 第1巻を購入したのが昨年の8月だった(2008年7月8日の日記参照)ので、約半年かかったことになる。といっても、各巻の間に他の本をたくさん読んではいるので、みっちり半年かかったわけではないが。文庫版だと一冊一冊はむしろ短くて、一冊単位では遅読な私でもすぐに読めてしまった。
 私が今まで読んだことがないのが不思議なくらいだが、全巻読破してみての感想は「あと20年早く読んでおくべきだった」(笑)。大学時代に英国留学中、バックパック担いで西ヨーロッパの大地を縦横無尽(というのは大げさか)に駆けめぐったことを思い出した。まあ私の場合はヨーロッパ限定だし列車での移動が主体(バスにも乗った)だったが、「旅する」ことの持つ独特の想い、そして孤独と寂寥感には大いに感じるものがあったなあ。
 だがその一方で、とても当たり前のことだが「沢木さんと私は違うな」とも感じた。そりゃそうだ。人間ひとりとして同じ人はいない。沢木さんは沢木さんの旅をしたし、私は私の旅をしてきた&してゆけばよいのだ。
 それにしても「旅」とはなんであろうか。少なくとも、この本を読んで、旅への"想い"が再び掻き立てられたのだけは間違いない。Being on the road.
(写真は1月11日、渋谷にて撮影)