覚醒

ヴィンランド・サガ(7) (アフタヌーンKC)
 幸村誠さんの「ヴィンランド・サガ」"Vinland Saga"、最新第7巻。
 とても楽しみにしていた最新刊である。
 前巻で"未来のクヌート大王"たるべく覚醒したクヌート王子2008年6月23日の日記参照。8か月ぶりの新刊だな)のその後がすごく気になっていたが、いよいよ玉座奪取を目指して行動開始という感じ。主人公であるはずのトルフィンの影が薄くなってしまうほどに、クヌートと参謀役に収まったアシェラッドの2人が大活躍。陰謀と戦乱の予感。
 私個人は、主人公の影の薄さとかは別にどーでもよくて(某大河小説なんかは、"主人公"が平気で何冊も出てこなかったし)、すっかり大河物語の風格を身につけた歴史の大きなうねりのワクワク感と、中世北欧ヴァイキングの世界とを存分に楽しませてくれて、フツーにすごく面白い。もっともっと果てしなく長く続いて欲しいものだ。
 とりあえず次巻が今から楽しみ。歴史の大きなうねりの中で、この魅力的な登場人物たちがどのような"運命"をたどるのか、早く読みたいものだ。