ウドと玉葱

studio_unicorn20090307

 よく晴れて、気持ちのいい、穏やかな土曜日。沈丁花の香りが春を呼ぶ心地。
 午後は妻と銀座へ。こういういい日和には、銀座は大勢の人で溢れている。散歩日和、"銀ブラ"日和だ。
 「銀座洋協ホール」に行き、"西山光沙とその仲間たち"による「成城 花のアトリエ展」"風のワルツ"Waltz of the Windを観る。西山光沙さんという方は草月流の先生で、主宰するお花の教室の生徒さんたちと開催した作品発表展らしい。妻の行きつけの美容室の、担当美容師Risacoさんがこの先生にお花を習っていて、Risacoさんご自身も面白い作品を出展するというので、過日ご案内いただいていたのだ。
 正直言って私自身は"花よりグリーン"の人なので、あまり華道とかお花についてはよく分からないのだが、思ったよりもモダンな作品が多くてけっこう楽しめた。かなりアヴァンギャルドな生け方もあり、器や人工物との組み合わせでモダンさを演出したり、などなど。
 ご案内を送ってくださったRisacoさん(ご本人はお仕事があるためご不在でした)が、もうひとりの方と共同で作って出展した作品は、会場の中でもひときわ異彩を放っていて、特に強く印象に残った。車輪のついた古いガスボンベらしきものをくりぬいて、たくさんのウドをぎっしりと立てて並べ、所々に玉葱をちりばめるという、非常にユニークな作品だったのだ(右上の写真。Risacoさんのご許可をいただいて掲載しています)。野菜だけで花を一切使っていないのだけれども、これは"お花"の作品というよりほとんど"アート"と呼んでもいいくらいの作品だ。そのレトロかつモダンな感覚が、非常に私好みなのは言うまでもない。この作品は堪能したなあ〜。このために銀座に来た甲斐があったものです。Risacoさま、ありがとうございました。