私のおばあちゃんたち

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Fairly Tale 老少女綺譚やなぎみわ―マイ・グランドマザーズ
 今日は、夕方に夕食と所用を兼ねて私の実家へ寄った。
 が、その前に微妙に時間が空いたので、天気もいいし、妻と自転車を飛ばして中目黒へ。さらに歩いて恵比寿ガーデンプレイスへ行き、東京都写真美術館で開催中の「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」を観る。
 やなぎみわさんの作品は、正直言ってそれほど興味がなかったのだが、たまたまタダ券があったので無駄にしたくなかったし、まあ観ておくかくらいの気持ちで、軽〜く鑑賞した。軽〜くタダ券で観て、また自転車で世田谷まで戻ったので一銭もかからず(笑)。正直お金をかけるほどではなかったから、よかったよかった。
 さまざまな若い女性たちに50年後の自分を想像して語ってもらい、それをメイクと大掛かりなセッティングで再現して撮影する、という主旨の作品が展示されている。どの作品にも共通した作り物めいた薄っぺらさは、敢えて狙ったのだろうな。
 事前にあまり期待しなかった分、それなりに楽しめた。というのも、展覧会のポスターなどにメインヴィジュアルとして使われている、バイクのサイドカーに乗って疾走している作品が一番つまらなかったので、他の展示作品にはけっこういいものもあったからだ。なんであんなつまらない作品をメインヴィジュアルに選んだのだろう? 担当キュレーターのセンスを疑うな。
 私が一番気に入ったのは、森の奥深くで琴を弾く老女を写した「TSUGUMI」という作品。森の中に佇む精霊のような風格すら漂わせており、作り物めいた薄っぺらさがない。この作品だけはけっこう長時間鑑賞したな。

(写真は、東京都写真美術館の前にて撮影)