信頼

Trust
 私がものすごく大好きなDJ/ミュージック・クリエイターである、Hiroshi Watanabeことワタナベヒロシさんの、Kaito名義では3枚目のオリジナルアルバム、"Trust"。
 8月26日の日記に書いたとおり、発売前からとても楽しみにしていた新譜だった。
 今からほぼひと月前、発売直後に手に入れたのだが、それ以来この新譜を聴きっぱなし。さすがにこの1週間は他のCDも聴くようになったが、その前の3週間はほとんどこればっかり。家ではCDプレイヤーで聴き、書斎ではMacBook Proに入っているiTunesで聴き、外ではiPodで聴き……という超ヘビロテぶり。もう何十回、いや百回くらいは聴いただろうか。超名盤だったKaito名義の前作"Hundred Million Light Years"とそのビートレス盤"Hundred Million Love Years"や、こちらも超名盤だったHiroshi Watanabe名義の"Genesis"、それらに負けず劣らず今回の新譜も非常に素晴らしいのだが、聴けば聴くほどに味が出てくるのもまた、これまで同様。
 ワタナベさんの曲の最大の魅力だと私が思うのは、素敵なメロディラインももちろんなのだが、それ以上に音色選びのセンスが素晴らしいということ。主旋律やベースライン、背景音などで使われる音色が、ものすごく私のツボに嵌ることが多くて、何度聴いてもウワーッと心地よい気分になる。また一曲一曲が長いというのも、好きな曲は長ければ長いほど嬉しい私にとっては何よりで、今回のアルバムも、最も短い曲で7分弱という長尺ぶりがとても良い。極めつけはラストの"Reach For Your Mind"で、なんと13分もの長大さ。素晴らしい。
 さすがにこれからは徐々に聴く頻度が減ってくるのであろうが、今回の新譜もまた私の大切な一枚になるのは間違いないな。