ロールキャベツ

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 今日の夕食は、ロールキャベツ。大好きな料理なのだが、妻が作るのは久しぶりだ。煮くずれないように、しっかりキャベツを巻くのがけっこう大変なのだそうだ。食べてみると、中の挽肉はもちろん、キャベツまでちゃんと柔らかくなっていて、とても食べやすく美味しい。下手な人が作ると、キャベツが妙に固くて全然切れなかったり、ずるっとキャベツだけがずり剥けてしまったりするのだが、これは全然そんなことはなく、キャベツと中身が柔らかく煮込まれて一体化していて、ちゃんと「ロールキャベツ」になっているのだ。クリステルの鍋で30分以上煮込んだとのこと。さすがクリステルの鍋である。コンソメベースのスープも、実に美味しい。ほくほくと温まって、冬にぴったりの料理だ。
 ロールキャベツというと思い出すのが、かつて下北沢の外れにあった洋食店"OZENYA"。フランスの農家をイメージしたかわいらしい内装の店で、なんといってもロールキャベツが名物だった。よく妻と一緒に行っては、ロールキャベツのディナーセットを食べたものだ。ロールキャベツはスープのヴァリエーションが5、6種類くらいあって、どれもとても美味しかったのを覚えている。セット注文だと、このお店の「通」の客は(我々もいつもそうしていたのだが)、必ずパンではなくライスを頼んでいた。というのも、ロールキャベツを食べ終わった後に、残ったスープにライスの残りを入れて、ちょっとした雑炊感覚で、美味しいスープを残さずいただけるからだ。
 けっこう繁盛していたのに、女主人が体を痛めてしまったとかでやっていけなくなり、惜しまれつつ店を畳んでしまったのがもう何年も前のことだ。ここだけではないのだが、本当にいい店からなくなってしまうのはどうしてなのだろう。つくづく残念なことだ。