ヴェネツィア4日目・グラッパの町

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 バッサーノ・デル・グラッパBassano del Grappaは、名前のとおり、非常に強い蒸留酒グラッパが名産のひとつ。ワインを造った葡萄の搾りかすを蒸留して造るので、ワインの副産物みたいなものだ。でもやっぱりこの町に来たならグラッパを一本くらいは買わねば(好きだし)。ということで、グラッパを買いに町の中心へ行ってみた。
 まずは老舗ポリPoli社がやっているグラッパ博物館Poli Museo della Grappaへ(右の写真)。ミュージアムへ入場するだけなら無料なので、古くから使われてきたグラッパ蒸留道具などを見学したのちに、販売コーナーへ。Poli社が製造しているさまざまなグラッパが売られている。グラッパを詰めたガラスの容器が美しい。ここにも薬草の入ったルータ"Ruta"があったので試飲させてもらうが、瓶に入っている薬草が小さくて、昨日飲んだナルディーニ社のものほど薬草の香りがしない。これはRutaに関してはNardiniのほうがいいなということになり、ここでは別のを買うべく他のをいくつかテイスティングさせてもらう。結局、ちょっとぼってりして可愛らしいグラスの容器に入った、比較的マイルドなグラッパを購入。
 それから、昨日訪れたコペルト橋のたもとのナルディーニNardiniのバーへ。念のためにもう一度テイスティングしてから、こちらではRutaを一本購入。結局グラッパを2本も購入してしまった。まあ普通のが1本と薬草入りが1本、ということなのだから、それはそれでいいか。すっかり満足したわけだし。当分グラッパには困らないな(笑)。

 ちなみにバッサーノはグラッパの他にもポルチーニをはじめとするきのこ類や蜂蜜などが名産になっていて、なかなか食材が豊富な町なのだ。というわけで、Venzoというちょっとお洒落な食材店で、乾燥ポルチーニとパッケリ・リガーテPaccheri Rigatiというパスタを購入した。Paccheriとは、ものすごくでっかいマカロニというか、太いゴムホースを短く切ったような形をしたショートパスタ。買ったのはソースがからみやすいように筋が入った(リガーテ)もので、ディ・ノーラPastificio Di Nolaというちょっと高級そうなメーカーのものだった。日本に持ち帰って食べるのが、今からすごく楽しみだ。

  • Pastificio Di Nola(凝ったオフィシャルサイト。イタリア語、フランス語、英語のみ)

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 上の写真で同行のクマたちが食べているのは、その食材店Venzoで購入したお惣菜のパスタ。ランチにとホテルの部屋で食べたのだが、美味しかった〜。一緒に買ったきのこのマリネとズッキーニのお惣菜も絶品だった。