背面ストライプのタロイモ

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背面ストライプの浦島太郎 日本昔話Remix2
 原倫太郎さん・原游さんによる、抱腹絶倒の「日本昔話Remix」シリーズ第2弾「背面ストライプの浦島太郎」が出ているのを書店で見つけ、即購入。
 第1作「「匂いをかがれる かぐや姫」がものすごく面白かった(2006年12月29日の日記参照)ので、これはシリーズ化されるだろうな〜と思っていたが、ほぼ2年ぶりのシリーズ第2作だ。昔話を15種類の翻訳ソフトにかけて、日本語→英語→日本語と"翻訳"して出てきた言葉を繋げる、という手法は今回も同じ。結果、すごくぶっ飛んだシュールな物語(のようなもの)になってしまい、それに忠実な(?)イラストを原游さんがつけているのも、前作と同じだ。
 今回取り上げられているのは、

  • 浦島太郎 → 「背面ストライプのタロイモ
  • 鶴の恩返し → 「感謝するクレーン」
  • 花咲かじいさん → 「お花見パパ」

 の3話。さすがに前作のインパクトはやや薄れたが、相変わらずシュールにぶっ飛んでいて笑える。笑えると同時に、例えば「鶴とクレーンはどちらも、英語では"crane"なんだな。もしかしてクレーンの形が鶴に似ているからなのだろうか」などと気づかせてくれる。
 さらに、笑いながらも、言葉のコミュニケーションとディスコミュニケーション、その差異から生まれる不思議やおかしみ、コンピュータと人間の関係などについても考えさせられてしまう。なかなかの好著なのだ。

(写真は一昨日、下北沢にて撮影)