ラファエル・アマルゴ

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 チケットをいただいたので、妻と一緒に、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行なわれたフラメンコ・ダンサー、ラファエル・アマルゴRafael Amargoの公演「エンランブラオ」"ENRAMBLAO"を観てきた。正直言って、演劇やダンスなどの"舞台もの"はあまり自分からすすんで観ないので、たまにこういう機会があると有難い。
 フラメンコは、英国留学時代にグラナダで一度観ただけだったが、それ以来小さめの劇場向きというイメージがあったので、オーチャードホールのような大箱で、どのようにフラメンコを飽きさせずに"魅せる"演出がされるのか少々不安だった。が、実際に観てみると、非常に全体の構成を意識した演出がなされており、随所に映像あり、物語っぽい展開ありと、なかなか観客を飽きさせない工夫が凝らされていた。
 残念だったのは、我々の席が一階席の一番後方だったので、視力の悪い私などにはダンスの様子が良く見えなかったこと。ダンサーが何人も出てくる場面では、顔などもちろん見えないので、どれがラファエル・アマルゴだか分からない始末(笑)。まあタダ券なので、文句を言える筋合いではないのだが……。というわけで、ダンスよりもむしろ音楽と映像を楽しんだ感が強かったのは否めない(笑)。もちろん、遠くからでもフラメンコの迫力と情熱は充分に伝わってきたし、手拍子とタップが醸し出す、独特の陶酔するような雰囲気はよく味わえた。なかなか面白い経験でした。