朝から、素晴らしくよく晴れている。平日でも晴れれば嬉しいが、これが休日だったらもっと嬉しいのにな。
仕事に向かう電車の中で、iPodでリンキン・パークLinkin Parkの"Meteora"を聴きながら、奥田英朗氏の「イン･ザ･プール」を読んだ。これが実によく音楽と物語がマッチしている。「イン･ザ･プール」は、へんちくりんな精神科医・伊良部一郎のもとを訪れる患者（？）たちを描いた連作なのだが、それぞれの主人公たちが「追いつめられて」ゆくさまが、轟音ヘヴィーサウンドとシャウトとラップに満ちた"Meteora"の収録曲と、いい具合にシンクロするのだ。おかげで、朝の電車内の読書時間を大いに楽しむことができた。
「イン･ザ･プール」は、以前に、東京国際ブックフェアの会場で、Ｔシャツつきの限定版がめちゃめちゃ安く売られていたのを衝動買いしたものだ（笑）。思い切りモノに釣られています（笑）。でも肝心の中身も面白かったのでよしとしよう。
私は、いわゆるラップの曲を好きになったためしはほとんどないのだけれど、Linkin Parkは例外のひとつ。というより、地を這うようなヘヴィーでメロディアスなサウンドが素晴らしい上にラップが耳につかない、と言ったほうが正確かもしれない。"Meteora"は、本当に好きなアルバムだ。
- Linkin Park（アーティストのオフィシャルサイト。英語のみ）
