キーファーのように

 パンを買いに梅ヶ丘の「パン・ド・ラサ」に行ったついでに、「世田谷ギャラリー/GALLERY GALA」へ寄ってみた。
 建物の入り口には、先月個展が行なわれていた「山本あまよかしむ」さん作の、草を編んで作った「おmen」がまだぶら下がっていた(3月23日の日記参照)。いつ見ても、インパクトあるなあ〜。
 さて今は、2つのギャラリーでそれぞれ絵画展が行なわれていた。どちらも素敵だったが、私が特に気に入ったのが「GALLERY GALA」で開かれていた、瀬島匠さんという方の「RUNNER」と題された個展。
 ほとんどに海辺が描かれた絵画が展示されているのだが、絵具を盛り上げたり靴やら窓枠やらを貼り付けたりと、かなり立体的な平面作品だ。会場の中央には、ブリキ(?)でできた小さな潜水艦のようなオブジェが置かれている。既製のものなのか作家が作ったものなのかはわからなかったが。絵画のタッチといい、モノを画面に貼り付けたりオブジェを作ったりというのが、私が大好きなドイツの画家アンゼルム・キーファーAnselm Kieferの作品を彷彿とさせる。当然この瀬島さんの作品もすごく気に入った。そのミニマルかつ力強い作品たちに、けっこうすごく魅せられてしまった。

  • galaweb(GALLERY GALAのホームページ)

 帰宅してから調べてみると、瀬島匠さんは因島出身の画家で、そのためか海にちなんだ絵画を多く制作していらっしゃるようだ。またどこかでこのお名前を見かけたら、作品を観に行ってみよう。