湯布院2日目・Gallery Blue Ballen

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 ある意味この旅の一番の収穫だったのは、「ギャラリーブルーバレン」Gallery Blue Ballenの存在を知り、いくつかの出会いがあったことだ。
 湯布院のメインストリートとも言うべき「湯の坪街道」にある雑貨店+ギャラリー「ギャラリーブルーバレン」(右の写真、昨日撮影)。正直言って子供だましみたいな土産物屋も多いこの通りにあって、ここは手作り度100%の佇まい。店で販売しているのは、すべてオーナーのURAさんが手作りしたオリジナルの雑貨品。本気度が非常に高く、好感度大。白くペイントされた木で内装された店内に、ハート、樹木、魚、かわいらしい宇宙人など独自のモチーフと、素朴で愛らしい独特の素朴なタッチで作られた、とても素敵な品々ばかり並んでいる(オフィシャルサイトで通販も可能なようです)。
 併設のギャラリーでは、国本泰英さんという大分在住の若いアーティストの個展が開かれていた(由布院駅アートホールでも国本さんの作品展が同時開催されているらしいが、残念ながらそちらは観ることができなかった)。白いキャンバスにオフホワイトの絵具で描かれた窓外のシルエットの絵画。遠くから見ると何も描かれていない真っ白なキャンバスに見えるが、近づくと描かれている様子が見える、そんな密やかさがとてもいい作品群だ。
 妻と2人であれこれ迷った末に、赤いハートのついた白い台座にワイヤーが優雅に取り付けられているフォトスタンドと、この店では珍しいブラウンの素朴なお魚のストラップを購入。買ったときに、レジの方が、オーナーが同じ系列のギャラリーで個展のオープニングパーティーが開かれていることを教えてくれ、「どなたでもOKなので、ぜひいらしてください」と言ってくれたので、面白そうなのでそちらへも行ってみることに。
 川沿いに回りこむようにして(ちょっと迷いかける)歩き、その「gallery sow」に到着。こちらも民家を手作りで改装した素朴かつ素敵なギャラリーだ。宇佐美裕之さんという作陶家の個展の初日とのことで、確かに大勢の人がいて、美味しそうな手作りぜんざいを食べている。勧められるままに我々もぜんざいをいただき、食べながら作品を鑑賞。ほとんどがグレーの、渋い器やかわいらしいオブジェなどの、素朴で手触り間が素敵な作品群だ。
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 美味しいぜんざいと素敵な作品で満足げな我々に話しかけてきた方がいて、その方が「ギャラリーブルーバレン」やこの「gallery sow」のオーナーのURAさんだった。私も作品を作っていることを話すと興味を持ってくれ、しばらく楽しく歓談。「どこかで縁があるかもしれないので」と名刺をくださった。湯布院をいいかげんな客寄せでなく本気で「アートの町」にするべく、若い才能を育てようと本気で取り組んでいらっしゃる様子が伝わってきて、とても好感が持てる方でした。思いがけず、旅先のいい出会いに巡り合ったなあ。またぜひ、どこかで縁がありたい方だ(その後URAさんとはマイミクになりました)。
 帰り際に、そばにある「trico cafe + gallery」という、やはりURAさんが作ったカフェ兼ギャラリーも見てゆく。こちらも手作りで作り上げた様子が素晴らしい(右の写真)。とても充実したひとときが過ごせた。この出会いだけでも湯布院に来てよかった、本当にそう思う。