テロには屈しない

 連日のロンドンがらみの報道。

【ロンドン7日共同】ロンドン中心部で通勤時間帯の7日朝(日本時間同日夕)、金融街ティーに近い地下鉄オルドゲート駅など複数の駅に加え、大英博物館近くでバスを狙った同時爆破テロが発生、少なくとも2人の死亡が確認された。ロイター通信は185人が負傷したと伝えた。ブレア英首相はテロだと言明した。6日に英スコットランドで主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)が始まっており、サミットを標的とした初のテロの可能性がある。2001年の米中枢同時テロ、04年のマドリード列車同時爆破テロに続く大規模テロに、国際社会は大きな衝撃を受けた。
共同通信) - 7月7日21時51分更新
Yahoo! Newsより

 おいおいおい、冗談じゃないぞ。人が英国旅行を2日後に控えているときに、なんてことをしてくれるんだ。さては我々の英国入りを阻止しようとしているのではあるまいな。許すまじテロリズム
 この事件で犠牲になった方々とそのご遺族に、そして巻き込まれた多くの人々と罪なきロンドンに、深く哀悼の意をささげます。
 まあ、この事件があったからといって、英国旅行を中止する我々ではありません。この事件で英国はよりいっそうの厳戒態勢になるだろうから、そういうところではテロは起きないだろうし。正直言って、厳重な警戒のせいで入国などにすごく時間がかかりそうだなと思うと、うんざりする。一番(間接的なものも含め)被害を受けるのは、我々無辜の民だ。
 それにしても、テロはもちろん許せないし非道だと思うが、大国が仕掛けた戦争だって、どんなに"正義"の美名をかざしてみても、その本質は凄惨で非道で許せないものだ。テロと「正統な手続きを経た」戦争とは、結局は同じものだ。全ての戦争は許されるものではないのだ。ニューヨークのときも然りだが、テロは突然不意をついてなされる"戦争"なのだ。もともと(テロを含めて)戦争という殺し合いに正しいとか卑怯とかということはないのだ。ただ殺しあいあるのみ、それが戦争の本質だ。非戦闘員とか非戦闘地域とか寝惚けたことを言っている場合ではない。「戦争」の凶暴な暴力の本質から言ったら、そんなことは関係ないのだ。戦争そのもの、あらゆる形の暴力そのものを否定せねばならないのだ。
 テロも戦争も全ての暴力も、物理的なものだけでなく、精神的・心理的・経済的な暴力も含めて、全ての暴力をこの地上から根絶してゆくよう、地上の全ての人々が目指してゆかねばならない。心からそう思う。