「ツイスター」

　昨日の「アメリ」に続き、今日も妻とＤＶＤを観る。今日観たのは「ツイスター」"Twister"。劇場そしてＤＶＤと、もう何度観ただろうか。おりしもアメリカでは巨大ハリケーンが人々を襲い、日本には超大型台風が接近している。だからこの映画を観ることにした……わけではない。もちろん、この映画の中では竜巻のもたらす被害の悲惨さも描かれ、二度とこんな被害が起きないようにと主人公たちが決意を強くしてゆくのは感動的ですらある。それもあるけれど。
　この映画をついつい選んでしまうのは、他の多くの災害映画が「逃げる」ばっかりなのに対して、「ツイスター」は災害を「追いかける」、とてもポジティヴな映画であるのがとにかく爽快で面白いのだ。ライヴァルとの競争もある、魅力的なキャラや恋愛がらみの人間関係もこの手の映画にしてはよく描けていて、話の本筋とちゃんと有機的に一体化している。この手の映画の出来としては「ジョーズ」に匹敵するとさえ私は思っている。そして、後味がとてもよく、観終わってすごく元気になれるのも高ポイント。
　自動車嫌いの私が、「自動車っていいかも」と思える数少ない映画であるし、映画に出てくるアメリカン・カルチャーが心地よく思える数少ない映画でもある（ステーキも美味しそうだし）。また、ヴァン・ヘイレンの主題歌とエンディング曲がすごくいいのと、マーク・マンチーナの正統派的にすごくカッコイイ音楽が素晴らしいのも付け加えたい。とにかく、何度観ても飽きない映画なのだ。