「きょうの猫村さん」1巻

きょうの猫村さん 1
 先日新聞で紹介されて、ちょっと気になっていたのだが、書店で「きょうの猫村さん入荷」の貼り紙を見て、読んでみようとつい購入してしまった。
 ブロードバンドコンテンツサイト「@NetHome」の、加入者専用サイトで毎日1コマずつ更新している、ネコの家政婦・猫村さんのまんがを本にまとめたものである(ということは、一冊分の分量になるまでに1年半以上かかっている!)。
 なんとも脱力なまんがである。絵はつたないし、筋があるんだかないんだか。なのに、だらだらと読むうちにすっかり「ネコムライス」が食べてみたくなっているから不思議。つたない絵も「味」に思えてきてしまう。猫村さん、何気にカワイイし(でも妙にオバサンくさいところが……モデルは「家政婦は見た!」の市原悦子か!?)。妙な、ホント〜っにミョーなまんがだ。でも、妙なてらいやあざとさは皆無。何も狙っていない、ひたすら"天然系"(?)の脱力感に、こっちもダラダラした気分になってくるのがナンとも言えない。妻は適当に開いてちょっと読んではけらけら笑っている。一応次巻に続く終わり方だが、全然次が待ち遠しいと思わない、でも次も出たら買ってしまうかもなあ。
(2023年5月31日追記:現時点では「@NetHome」は存在しません。「きょうの猫村さん」の一日1コマ連載は、現在では単行本の出版元マガジンハウスが運営する「猫村.jp」にて読むことができます)