Adobeの動向

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 ようやく動き出すようです。

アドビ、Intel Mac対応「Photoshop」を来春リリースへ
 Adobe Systemsは、Appleの新しいIntel Macに対応させた人気ソフトウェア「Photoshop」とパブリッシングソフトウェア「Creative Suite」を来春にもリリースするために開発体制を整えている。
 Adobeでデジタル画像製品管理を担当するシニアディレクターのKevin Connor氏によると、Intel Mac製品への移行は、PhotoshopCreative Suiteの売り上げの約半分をMacユーザーが占めるAdobeにとって良い兆候となるだろうという。
 「新システムへ移行するのと同じ割合のユーザーが(Intel Mac)製品に移行するだろう。移行にはしばらく時間がかかるだろうが、移行自体は必ず行われる」(Connor氏)
 しかし、Appleにとっては、移行はそれでも遅すぎるくらいだ。同社は先ごろ、新システム売り上げの減速は、Intelプロセッサ搭載Macに対応した製品が増えるのを待つユーザーの買い控えに原因があるとしていた。
 それでもなお、Adobeでは新しいIntel Macシステムに対応した製品ラインの準備を進めている。
 Adobeは2006年に入り、「Lightroom」の公開ベータをリリースした。Lightroomは、印刷からトーンコントロール、そして画像の管理まで、さまざまなワークフロー処理の管理を支援する写真処理ソフトウェアである。
 「AdobeMactelIntel Mac)にかなり力を入れているが、Macromediaの買収を完了した直後でもあり、両社製品の統合にも高い期待が集まっている。われわれはスケジュールのバランスを慎重に取る必要がある」(Connor氏)
CNET Japanの記事より

 2006年1月11日の日記2006年3月1日の日記に書いたように、私が作品作りやデザインなどでメインに使用しているPhotoshopIllustratorが正式対応しないことには、Intel Macへの移行なんて考えられなかったので、これはひとまず朗報。Adobe社がAppleと決別するようなこともなくて、よかったよかった。
 しかしAdobe製品のアップグレード料金は非常に高価なので、仮に正式対応版が出たとして、すぐに(ハードも含めて)購入できるかどうか……。デザイン業界などでは、未だにOS9を使って業界の進歩を阻害している不届きな輩が大勢いるのだが、彼らがなかなか移行に踏み切れないのも、やっぱり金銭的な理由が大きいと思う。こういう分野なら、援助のために公的資金を注入してもいいと思うぞ(笑)。
(写真は、2004年春、京都・嵯峨野にて。来週はいよいよ京都です)