永らくお待ちしました

studio_unicorn20060922

 ええ、本当に永らく待ちましたとも。
 京極夏彦氏の「妖怪シリーズ」最新作、「邪魅の雫」(じゃみのしずく)が、ついに来週発売されるそうだ。シリーズ前作「陰摩羅鬼の瑕」(おんもらきのきず)(私のレビューあり)から待つこと3年、番外編等でその名のみ語られた「大磯の事件」が、いよいよそのヴェールを脱ぐ……!
 ……なんて宣伝文句みたいなことを書いてしまったが(笑)、イヤ本当に楽しみなのですよ。版元から勝手に(作者の了解もなく)フライングで発売予告が出されて騒ぎになり、版元のガセ勇み足だと分かってブーイングが湧き起ったりしたことがあったからなあ。今度こそ本当に発売されるのでしょうね?(笑)
 古書店主にして神主にして陰陽師である"京極堂"こと中禅寺秋彦や、常識など存在せず型破りすぎる"超人探偵"榎木津礼二郎など、多彩で個性豊かな登場人物が織り成す、"妖し"の物語世界に再び埋没できるかと思うと、すごくワクワクしてしまう。昭和20年代の、アナログでレトロな雰囲気も大好きだ。絶対に発売日にゲットだな。
邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版 (講談社ノベルス) 邪魅の雫 (講談社ノベルス)
 問題は、私は京極小説を読んでいる間は、すっかり小説世界に「囚われて」しまい、読み終わるまで抜け出せないこと(笑)。作品制作に大いに支障をきたすのは目に見えている……。う〜む、悩ましい。
 さらに、なんと事件の舞台となる大磯・平塚地域の書店でのみ、限定版が発売されるらしい。渋い装丁がすごくカッコいい。うわ〜欲しいぞ。でも遠いなあ。講談社もすごいこと考えるなあ。こんなことして煽っちゃって、この地域の書店に人が押し寄せてパニックになりそうでコワイぞ(笑)。(まあ、重版分からは、他の地域でも手に入るそうだが……)

(写真は、京都・龍安寺にて。2005年3月13日撮影)