今日も制作中

studio_unicorn20060923

 秋晴れの、素晴らしい一日だ。すがすがしく晴れ渡り、爽やかな空気が金木犀の甘い香りを漂わせ、鼻腔を心地よくくすぐる。こんな日が一年中続いてほしいと思うような、素晴らしい秋の日だ。こんな日は外に出て、秋の街角を楽しむに限る。銀座、表参道、青山、根津や谷中などの風情ある街並み……。どこに行っても気持ちいいだろう。
 なのに、今日も一日中家にこもって作品制作。妻がベターホームのお料理教室に出かけて不在だったので、ひとりでPowerBookに向かい、気分転換を挟みながら、黙々と作品を作る。
 「テーマとかスタイルとか技法(?)とか、そんなのはおいといて、出来映えはともかく、とにかく作ろう」と開き直った(笑)おかげで、いつもよりは捗った気がする(あくまで"気がする"なのだが)。まあ、気楽が肝心だな。
ネクロポリス 上 ネクロポリス 下
 一服するために屋上に上がると、この上なく素晴らしい秋の青空。うろこ雲が空をたゆたっている(写真)。「暑さ寒さも彼岸まで」とは、本当によく言ったものだ。すごくいい気分。もともとが自慢の我が家のインテリア(笑)のこと、外でも気持ちのいい日は、我が家でも気持ちがいいのだ。えっへん。
 そう。今日はお彼岸の中日、秋分の日。となると、「ヒガン」といえば、やっぱり恩田陸氏の名作「ネクロポリス」を挙げないわけにはいかない。昨年読んだ小説のベストでした。ナロウボートでアフタヌーンティーをしながら神社の鳥居をくぐり、パブで飲み歩きながら「彼岸」の人を待つ。英国好き、ミステリー好き、ファンタジー好きにはたまらない小説です。超オススメ!