妻と一緒に、自転車で成城学園前へ。昨日オープンしたばかりの「成城学園前駅」駅ビルの複合施設「成城コルティ」SEIJO CORTYを訪れる。それでは、10年以上も前からいつ果てるとも知れず続き、住民や利用者に不便を強いてきたこの駅の工事も、コルティの完成をもってようやく終了したということか。長かったなあ。
いや、実のところ、おなじみ宮崎屋球三郎商店にワインを買いに来たのですよ。そうしたら、駅前にもんのすごくキレイな建物が建っていたので、さっそく拝見した次第。
それにしても、オープン2日目でしかも土曜日とあって、ものすごい人、人、人(写真)。建物が大きいのでぎゅうぎゅうになるほどではなかったが、さすがに地域の人々の関心が高かったのでしょう。
巨大な吹き抜けと、ガラスを多用した透明感溢れる構造のおかげで、とても明るく開放的な空間。中に居ながらにして外光を感じられる。晴れた日にはとても気持ち良さそう。天井近くには、かなり大胆な開口部があり、風雨の強い日なんかは大丈夫なのか?と思ってしまうほど。建物はなかなかgoodなデザインでかなり私好みの建物だ。4階の両サイドには屋上庭園があり、これがまた気持ちよいうえに、東西への眺望がなかなか素晴らしい。西方向は、晴れていたら富士山が見えるかもしれない。これはなかなかのものですよ。
さすがに長いこと工事していて準備期間が長かっただけあって、なんというかこの施設の"本気"度の高さを感じる。郊外の駅前で時折見かける、駅ビル施設にありがちな「中途半端さ」がない。それはひとつには、「成城」というハイソな立地に由来するものでもあるのだろう。中途半端な施設やお店では、この駅を利用する人々のお眼鏡に適わない、みたいな。1階フロントに入っているDEAN & DELUCAが、それを象徴している気がする。
また、中に入っているお店にも"本気度"の高さを感じる。その上、六本木だの表参道だのの勘違いヒルズとやらと違い、ファッション一辺倒でないのも嬉しい。これは駅ビルという立地によるところが大きいのだろうが、日常生活に根ざしたお店が多く入っているのだ。それでもやはりここは成城、スーパー「オダキューOX」だって、小田急線の他の駅のOXとは違い、高級志向の「黒OX」だし……。私としては、本気度の高い書店・CDショップ(HMVじゃないのが残念)・インテリア雑貨のお店が入っているのが嬉しい。
- 三省堂書店 成城店
- ネットと書店を結ぶ「ブックサイト三省堂」
- 本気度No.1なのがこの三省堂書店。ワンフロアながら、非常に大きい書店だ。住宅地の駅前ということで、家庭向けの本が中心になっていながら、専門的な書籍もかなりの充実度。何よりCLUB SANSEIDOカード所持者の私としては、下北沢に加えて成城にも三省堂書店ができたのが、利便性が向上して嬉しい。
- それにしても、この成城地域と周辺には、意外なことに(?)今まで大きい規模の書店が存在していなかった。この地域への、初めての大型出店ということで、人の流れが相当変わりそうだなあ。
- 新しいお店の雰囲気が嬉しくて、ついつい調子に乗って「エル・ア・ターブル」"ELLE a table"(もう毎号買っちゃっています)と「エル・デコ」"ELLE DECO"(特集内容が良さそうなので、買ってみた。しかしエルデコって高価いなあ)のそれぞれ最新号、それにあまりの可愛らしさにクマのブラウンくんの本「ステキなカンチガイ」(隣に大量の「リラックマ」コーナーが!)を買ってしまった。やれやれ。
- 料理雑誌_エル・ア・ターブル_(オフィシャルサイト)
- インテリア雑誌_エル・デコ_(オフィシャルサイト)
- 日常茶飯事(にちじょうちゃめしごと)〜brown diary〜(ブラウンくんのオフィシャルサイト)
- KEYUCA ケユカ
- DEAN & DELUCA
- DEAN & DELUCA(オフィシャルサイト)
- グッドデザインなカフェ&フードショップ。ちょっと高いのが玉に瑕だが、身近なところにあるだけで気分が華やぐお店だ。なんだかんだいっても好きなんですよね。
- アマルフィイ カステッロ Amalfi CASTELLO
- アマルフィイ カステッロ(グループのオフィシャルサイトより)
- 屋上庭園に面した、素敵なイタリアンレストラン(右の写真)。店名で「もしや……」と思って訊いてみると、やっぱり七里ヶ浜の「アマルフィイ」(2005年8月19日の日記参照)の支店だそうだ。これは期待できそう。11月の私の作品展のときには、ぜひ一度ディナーに来てみたい。
- 他にも「シェ松尾」のお店も、同じフロアに入っている。さすが成城という土地柄である。