梅雨入り

studio_unicorn20070614

 昼頃から雨が降り出し、夜になって本格的な降雨に。
 この今日の雨模様をもって、気象庁関東甲信越も「梅雨入りしたとみられる」とようやく宣言したそうだし。平年より6日遅い梅雨入りだとか。おかげで今年は、「梅雨がなければ6月ってこんなに爽やかで素晴らしいんだ」というような日がたくさんあって、とても嬉しかった。ありがとう日本のお天道様。
 ありがちな話だが、梅雨入り宣言したばかりなのに、もう明日の後半には雨が上がり、それから1週間くらいの天候は回復基調のようだ。まあ、こういう皮肉はよくある話だ。気象庁には、梅雨入り宣言をいつ出すかなんて瑣末なことよりも、(せめて翌日の)予報の精度をもっと上げることのほうが、はるかに大切なはずだ。
 だいたい「梅雨」というものは、はっきりと区切られた暦ではないし(「入梅」は暦のひとつだが)、6月〜7月の長雨の時季を漠然と指す言葉だと思う(WIkipediaを見ると、一応気象学上の定義らしきものはあるようだが)。いつ入っていつ明けるというような明確なものじゃなくて、もともと「季語」みたいなものだったわけでしょう。
 江戸時代以前の人々はきっと、(現代の暦で)6月頃に雨の日が続くようになると、なんとなく「梅雨ですねえ」と言葉を交わしあうようになり、雨が降らなくなると「梅雨が明けたようですねえ」と挨拶を交わしたのだろう。
 ものごとには、あまり明確に定義しすぎないほうがよいものがあるような気がする。はっきり白黒つけて、実体を完全に明確にしようとすると、却ってその実体が曖昧になる。「梅雨」というのも、そんなもののひとつのような気がする。
(写真の紫陽花は、6月10日撮影の散歩写真)