ヴェネツィア７日目・La Biennale di Venezia

　というわけで、第52回ヴェネチア・ビエンナーレLa Biennale di Venezia:Esposizione Internazionale d'Arteに行ってきた。
　ほとんど何の予備知識もなく行ったのだが、メイン会場である庭園Giardini（右の写真）だけでなく、旧国営造船所アルセナーレArsenaleや、その他街中の至る所で各国の展示や関連企画が催されている。こりゃ、全部しらみつぶしに観ようと思ったら、一日二日ではとても足りないなあ。というわけで、メイン会場の庭園内を、観光客気分でさらりと巡回してみた。
　最も面白かったのはフランス館で、ソフィ・カルSophie Calleというアーティストが、かつて恋人だった人から受け取った別れの手紙を、70人のさまざまな職業や年齢の女性に読んでもらい、それぞれに表現やら分析やらをしてもらった結果を展示するという企画。論文あり、映像あり、イラストや手書きの文章から、さまざまに展示してあって、本当に面白く観た。他にも北欧館、英国館、そして日本観など非常に興味深かった。
　最後に、売店に入る。ビエンナーレのカタログを買おうかどうしようか、とても迷ったが、70ユーロ（12,000円くらい）するし、多分あまり観ない自信があったので（笑）、買わず。その代わりにソフィ・カルの展示企画を一冊の本にしたドデカイ本（英語版"Take Care of Yourself"）を購入してしまった。こちらも69ユーロしたので、結局同じくらい散財してしまったが（笑）。まあ、いいや。
　ヴェネツィアの中心へ戻る途中、再びアンジョに寄り、テラス席で美味しいビールを一杯！

　夕暮れの光にきらめく海を眺めながら飲むビールは、素晴らしく美味しかった。