冬枯れの情景

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 冬枯れの情景、特に落葉樹の樹々を見るのが好きだ。葉をすっかり落として、枝だけになった樹々の枝ぶり。葉が生い茂っていたときとはまったく異なった樹木の表情。
 冬のすがすがしい空をバックに、あるいは曇り空を背景にして、そんな枝だけの冬枯れた樹々を眺めると、寂寥感や寒々しさだけでなく、静謐な趣きや凛とした気高さも感じたりして、なかなかにセンチメンタルな気持ちになることが多い。景色そのものの「不毛感」とは裏腹に、非常にエモーショナルな想いをかき立てる情景だと、私は思ったりするのだが、如何であろうか。
 というわけで、ついつい冬枯れの樹々を撮影してしまう。
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 右上の写真と上の写真は、本日撮影。昼近くから青空が覗き出し、樹々の表情も少し変化した。
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 1月3日撮影。青空を背景に、凛として立ち上がる。
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 これも1月3日撮影。力強い枝ぶりが夕焼け空に映える。
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 枝の垂直方向のシルエットと、電線の水平方向のラインとが交差する。1月1日撮影。
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 2007年12月24日に、東京都現代美術館にて撮影。さまざまな樹々の、表情豊かなシルエットが絡まりあう。