京都3日目・駒井家住宅

 「プリンツ」を出て、徒歩で近くにある駒井家住宅(旧駒井邸、駒井卓・静江記念館)へ。これが今日のハイライト。
 前回駒井家を訪れたときは開いていなかったので外観を見るのみだった(2006年5月2日の日記参照)が、今日は土曜日。めでたく中に入ることができ、この素敵な洋館建築を心ゆくまで楽しむことができた。日本ナショナルトラストのスタッフの方々が中を案内してくださって、とても親切な応対が好感度高し。

 ウィリアム・メリル・ヴォーリズWilliam Merrell Voriesが高名な生物学者・駒井卓氏のために設計した、昭和初期の洋館。レトロな雰囲気に包まれた邸宅の中で、外界の喧噪とは無縁に、静謐な時間が流れてゆく。心が静かに、穏やかになってゆく心地よさ。特に、光が差し込む1階のサンルームが素晴らしい。2階の駒井氏の書斎も、年月が静かに積み重なっている雰囲気が素晴らしい。
 時の流れから切り離されて、過去と現在が同居する、素晴らしい空間。素敵なひとときが過ごせて、とても満足。わざわざ来た甲斐があった。