いわゆる"歌モノ"ではない

studio_unicorn20080620

Life,Love
 先週の土曜日に購入したCDのうちの一枚、"Life, Love" by Hiroshi Watanabe feat. Keiichi Sokabe。
 Hiroshi WatanabeKaitoなど、さまざまな名義で素晴らしいエレクトロニカ作品を世に出してきたワタナベヒロシさんの新作だったが、今回の新作ではヴォーカリストとして曽我部恵一さんを全面的にフィーチャーしている。
 基本的にインスト志向な私としては、聴く前は正直「もしかして、どっかのDJみたいにいいかげんな、"売れるから歌入れとけ"みたいな"歌モノ"だったらどうしよう」と、非常に不安であった(曽我部さんの歌う曲は聴いたことがなかった)。だが、HMVの店頭で試聴してみて、その不安は一掃された。
 考えてみれば、あれだけの素晴らしいインスト曲を作り出しているワタナベさんが、安易な"歌モノ"を作るわけないよなあ。曽我部さんの歌声は、あくまで楽曲の一部として扱われ、全体としては、非常に素晴らしいワタナベさんならではの音世界が広がっていた。聴くほどに味が出そうなアルバムだ。

(写真は昨夜の夕食・美味しいカレーライス。今朝もいただきました)