昨年の秋に購入して以来(2007年9月2日の日記参照)、我が家の屋上で育てていた、クリスマスチェリーことフユサンゴ(冬珊瑚)。
別名の通りに、初冬にかけて鮮やかなオレンジ色の実が次々となったのだが、その実がことごとくカラスだか小鳥だか分からないがとにかく鳥どもに食べられてしまい(食用に適さないはずなんだがなあ)、さらに真冬になって葉がすべて落ちてしまってまるっきり枯れてしまったように見えた。
「もうダメになっちゃったのかねえ」などと妻と話していたのだが、春先になって少しずつ葉が芽吹き始め、枯れたように見えた枝々も再び緑色に染まっていった。
そして、春には白く可憐な花が咲いたのに続き、ここひと月ほどで、いよいよ実がなった。そしていくつかが、あの鮮やかなオレンジ色に色づいたのである(写真)。完全復活だ。
ホント、植物って強いなあ。ちゃんと我が身をコンパクトにして、逆境を乗り越えるすべを心得ている。なかなかに嬉しく、感動するエピソードだ。今度は鳥どもにたやすく食べられないように願おう(今のところ無事の様子)。今までに育てた植物の中には、あえなく枯れてしまったものもあるけれども、8年近くにわたって育てているアジアンタムやこのフユサンゴのように、力強く生きているものもあって、それらとともに暮らすことができるのは、大きな喜びだ。
ちなみに、このフユサンゴと一緒に寄せ植えしているヘザーことカルーナは、さすが荒地に生えている草だけあって元気に成長しており、今は可憐な淡いピンク色の花をつけている。
こちらもとても可愛らしくて好きだ。