英国1日目・LHR T5

studio_unicorn20080906

 3年ぶりの英国の旅に出発。例年のように帰国してから旅日記を書いていると、とても10月の作品展の準備ができなくなってしまうので、今回はできるだけ旅行中に、簡潔に記すのみにとどめようと思う、一応。
 ロンドンへのフライトには、久しぶりに英国航空British Airwaysを利用してみた。しかも、今回はワールド・トラベラー・プラスWorld Traveller Plusという、ちょっとエコノミークラスより良い座席にしてみた。ほかの航空会社では「プレミアムエコノミー」とも呼ばれているクラスである。シートピッチが通常のエコノミークラスより広く、シートもゆったり作られている他は通常のエコノミークラスと変わらない。が、その「ゆったりシート」こそ一番の要件だ。日本人にしては身長比で座高が低い私としては、年齢のせいもあって、もうエコノミークラスの狭いシートで12時間を耐えるのが限界に来ていたので、このワールド・トラベラー・プラスに期待していたのだ。

 ということで、ちょい上クラスの座席を体験してみたが、これがやっぱりエコノミーよりもずいぶんと楽だった。もちろんエグゼクティブクラスの快適さには及ばないだろうが、いつものエコノミークラスの過酷(笑)な12時間のことを考えると、相当マシだった。おかげで元気にヒースローに到着……と言いたいところだったが、例によっての前日の準備による寝不足と、長時間飛行機に乗っていると出てくるアレルギーのようなものでくしゃみと鼻水が出っぱなし。これは毎度のことだが、今日はさらに頭痛と眼精疲労までついてきて、結局調子は最悪。とても機内で作品制作なぞ出来なかった。
 調子の悪いままロンドン・ヒースロー空港Heathrow Airportに到着。今年オープンしたばかりのターミナル5だ。
 どうにも古ぼけて薄暗く暑苦しくてごちゃごちゃと煩わしく、オペレーションが非常に悪いとろくな印象がなくてお世辞にもいい空港とは言えず、パリのシャルル・ド・ゴール空港に遅れをとること甚だしいヒースロー空港だったが(2005年7月9日の日記参照)、さすがにこのターミナル5は満を持してオープンしただけあって、建物のデザインも素晴らしく(写真)、オペレーションも非常にスムーズ。まあオープン当初はトラブルが発生して大混乱になってしまったそうだが(それも非常に英国らしいなあ)、今日は特にトラブルもなくあっという間に手続き終了。素晴らしい。ヒースロー空港はこのターミナル5を皮切りに、4年後のオリンピックを目指して再開発がどんどん進行するらしい。期待したいものだ。