【読了記録】文字によるアラベスク

 あまりに自分の日記の更新頻度が低いので(いちいち長文になってしまうのがいけない?)、これではいつまでたっても読んだ本のことが、どんどん先送りになってしまって書けない(笑)ことに気づいた。

 これではいかんと思い、これからはとりあえず気まぐれに、本を読み終わったら【読了記録】を上げておくことにする。とは言いつつも、いちいち杓子定規になって縛られてもいけないので、あくまで「気まぐれ」に。

 更に、こうして記録しておけば、後日その本について長い文章を書く際に、その本の【読了記録】とリンクするようにすれば、ある種のメルクマールとして役立つかもしれないという意図も。とりあえず、やってみよう。

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(写真は2020年5月17日撮影)

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 本日、高遠弘美氏個人全訳による、光文社古典新訳文庫版のマルセル・プルーストMarcel Proust失われた時を求めて』"À la recherche du temps perdu"の、第4巻「第2篇 花咲く乙女たちのかげにII」をようやく読了した。

 これまでの4冊で最長の700ページ超という大ボリュームもあったが、世間やら身の回りやらでいろいろあったせいで、テキストに集中できるまとまった時間が思うように取れなかった、というのもあるか。それほどまでに、プルーストの文章は(特に初読に際しては)集中できる環境と気力が必要なのです、私にとっては。

  いや、それにしても、なんという「文字によるアラベスク」の豊穣たることだろう! 何度でも読み返したくなる文章がぎっしり。『失われた時を求めて』については、どこかできちんと書かないと。

(2020年5月25日投稿)