"...famous last words..."

Famous Last Words
 久しぶりに、電車の中でスーパートランプSupertrampのアルバム"...famous last words..."をじっくりと聴く。もう20年以上も前に出たアルバムだ。私もレコードで持っているのだが、それをPowerBookに録音して、iPodに入れていつでも聴けるようにしている。
 Supretrampというと、これの一つ前のアルバム"Breakfast in America"が世界的に大ヒットし、すごく有名なのだが、私は"...famous last words..."のほうが好きだったりする*1。理由は簡単、1曲目の"Crazy"が超大好きだから。この曲が入っているから、"Breakfast in America"ではなくこのアルバムを買ったほど(高校生だったからお金がなくて……)。特にラストのほうの、コーラスリフレインがえんえんと続くところは、もうなんともいえない高揚感がうわーっと湧きあがってきて、なぜか秋のカントリーサイド(もちろん英国、もしくは私の母の故郷である長野県佐久地方)の風景がまぶたの裏に浮かび上がる。それほど大好きな曲だ。学生の頃はよくこの曲だけ何回か聴いて、あとの曲を聴かずにカセットテープを入れ替えてしまったりしていた(笑)。
 いやいや、"Crazy"だけではないのだ。センチメンタルでメランコリックなM-3"Know Who You Are"や、繊細なM-7"C'est Le Bon"、ドラマチックなラスト曲"Don't Leave Me Now"など、他にも素晴らしい曲が多い。とここまで書いて、挙げた曲がすべてロジャー・ホジソンRoger Hodgsonが作った曲のほうばかりなのに気づいた。リック・デイヴィスRick Davisの立場は一体……。
 ちなみに書いておくと、Supertrampは、ロジャー・ホジソンRoger Hodgsonとリック・デイヴィスRick Davisが交互に曲を書き、リード・ヴォーカルも交互に担当するという、ツインヴォーカルのバンドである。どうも私は泥臭いリックの曲より繊細なロジャーの曲のほうが好きだったりする。歌声もリックのだみ声より、ロジャーのハスキーなハイトーンヴォイスのほうが好きだし。世間の評価もおおむねそれに近いようだ。したがってロジャー脱退後のSupertrampについては、あまり良く知らない(上記のアルバム2枚以前もよく知らないが……)。

  • http://www.supertramp.com/(Supertrampのオフィシャルサイト。英語のみ)
    • まだ活動していて、新譜も出していると知ってびっくり! メンバーたちももういい歳なんだろうなあ。
  • Supertramp専科
    • こんな日本語サイトもありました。Supertrampについてひと通り理解できる。このサイトの管理人さんも"Crazy"が大好きなようで、ちょっと親近感。

*1:実は、アルバムとしては、Supertrampはこの2枚しか聴いたことがない私であった(笑)。