アーサー・ランサム事始め

Swallows and Amazons
 先週の中頃から、昨年末にAmazon.co.jpで購入した、アーサー・ランサムArthur Ransomeの"Swallows and Amazons"(邦題は「ツバメ号とアマゾン号」)を読み始めている。
 もともと大の英国好きなのに、アーサー・ランサムはこれまで一冊しか読んだことがなかった。小学生の頃に読んだ「六人の探偵たち」(原題は"The Big Six"、もちろん読んだのは日本語版)で、しかも買って数年経ってからようやく読み、「すごく面白いじゃん!」とびっくりしたものだった。しかしその後、なかなかこの作者の他の本を読む機会がなく、英国に留学した後は「いつかはランサムを読んでやろう」とずっと思っていたのだが、なかなか果たせないでいた。
 それがこのたび、一念発起(?)して、原語で読み始めている。装丁マニアとしては、本当は美しい装丁の日本語版「アーサー・ランサム全集」(岩波書店)を手に入れたい気持ちもすごくあるのだが、いかんせんけっこう高価い。しかも昨年の夏に"Harry Potter and the Half-Blood Prince"を原語で読み通してちょっと自信がついたことも手伝って、よし原語で読んでやろう!と思い立ったのだった。
Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (UK) アーサー・ランサム全集 全12巻
 そうして読み始めた"Swallows and Amazons"だが、意外と読み進むのに苦労している。文章そのものは平易だし確かに難しくはない。だが、ハリー・ポッターのときはシリーズのそれまでの5冊を日本語で読んでいたこともあって、特殊な用語にも引っかからず、すぐ物語の世界に入り込めたのだが、今回は全くのまっさらな状態で読み始めているので、なかなか物語に入り込みにくい(まだそれほど読み進めていないというのもあるが)。
 さらに、物語の性格上、文中にたくさん船の部位や操船の専門用語が出てくるのだが、それらの単語をあまり知らないので、それを調べないと状況がつかめないというのもある。これは意外な落とし穴だった。いちいち辞書を調べることは極力したくないのだが……う〜ん。まあ、もう少し読み進めれば、物語の流れに乗れるかもしれないし、とにかく読み進めるとしよう。