ありがとうをこめて

studio_unicorn20060401

 天気が良く、暖かな一日。春の到来を感じさせる。
 4月2日で閉店になるマディMadu渋谷店(2006年3月19日の日記参照)に、最後に一度行っておこうと思い、妻と自転車で渋谷へ向かう。本当なら閉店日の明日が良かったのだが、明日は天気が崩れるようだったので今日にしたのだ。
 自転車で、先週も通った北沢川緑道を通ると(2006年3月26日の日記参照)、道々の桜の花は、今を盛りと咲き乱れている。まさに満開。緑道でお花見をする人やそぞろ歩きをする人の数も、先週より格段に多い。お花見をするなら今日が最高の日だ。
 マディ渋谷店に着くと、意外なことに店はそんなに込んでいない。それどころか、入っているお客さんでも、もうすぐこの店が閉店になることを知らない人もいるようだ。ちょっと拍子抜け。
 気を取り直して(?)、ランチメニューを注文。桜の花のバゲットサンドと、牛肉のステーキを注文して、2人でで少しずつ食べる。。両方とも1,050円である。ステーキが1,050円なんて、最後とはいえ太っ腹だ。さすがにステーキは美味しかった。
 店内には、この"SAYONARA FAIR"のために、特別に立派な桜の枝が生けられ(写真)、10年近く変わらぬ姿の内装に花を添えている。そう、この店には10年くらい前から、カフェもショップもいろいろとお世話になってきたのだ。ということは、ほとんどここがオープンしたすぐあとぐらいから使っていたことになる。この店の歴史とともに歩み、変わり変わらず歩み続けていたことになる。そう思うと実に感慨深い。カフェの、天井が高く、本格的なフレンチカフェの雰囲気がたっぷりの店内。コーヒーもミルクもたっぷりとポットに入っていて、3杯はゆうに飲めたカフェオレや、美味しいパニーニのサンド。ショップのほうでは、結婚した当初は何度もここへ来て、いろいろな食器やら雑貨やらを、妻と2人で少しずつ選びに選んで購入したものだった。ビルの取り壊しで仕方ないとはいえ、閉店してしまうのは本当に残念だ。
 ランチをいただき、コーヒーも飲んで、十分にお店を堪能してから、店を後にする。心からの、ありがとうの気持ちをこめて。