「Vフォー・ヴェンデッタ」

studio_unicorn20060514

 渋谷で、妻と映画「Vフォー・ヴェンデッタ」"V for Vendetta"を観てきた。
 う〜む、なんと言ったらよいのか。うまくコメントできない。
 決してつまらなかったわけではないのだが、なんというか、始終重苦しい閉塞感に覆われていたうえに、予想していたよりも"動きの少ない"映画だった(もちろんアクション場面はあるのだが)。ある意味スキンヘッドよりも、一度だけ登場するロリータファッションのほうが観客の度肝を抜くナタリー・ポートマンの怪演(と言ってもいいような気がする)は凄かったし、最初から仕舞いまでマスクを被った演技を通すヒューゴ・ウィーヴィングも素晴らしい。予想していたよりもずっと"地味"な、まるで舞台劇のような演技のぶつかり合いが、この映画の"核"のような気さえした。
Vフォー・ヴェンデッタ (竹書房文庫)
 それにしても、脚本なのか演出なのか、少しずつ何かが足らない、というか行き届かないような気がしたのが残念。「正義とは視点によるものだ」ということを、良くも悪くも強く感じた作品でした。もう少し言葉になったら、私のホームページSTUDIO UNICORNのレビューに書くことにしよう。

 予告編では、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」の新しいヴァージョンの予告編を観られたのが嬉しい。面白そう。早く観たいなあ。

(写真は、昨年7月にロンドンで撮影した、おなじみ英国議会&ビッグ・ベン。なんでここにこの写真が登場するのか、理由は映画を観れば分かります)