ファンタジーな音楽たち

ファイナルファンタジーXII オリジナル・サウンドトラック
 猫村さんの新刊を買っただけでは満足せず(?)、帰りに渋谷へ寄ってHMVへ。またもや全フロアをじっくりまわってCDを何枚か購入。
 今日は「ファイナルファンタジーXII」"Final Fantasy XII"のサントラの発売日。FFのゲームは7から9までしかやっていないけれど(第一PS2を持っていない)、なぜかサントラは10と11も持っている。そしてゲームの12はやるつもりはないけれどサントラだけは購入。要するにFFの音楽が、サントラが好きなのです。
 DVD仕様のデジパック、大きくて美麗なパッケージの初回限定版。今回から音楽担当が崎本仁氏に替わってどんな音楽になるか気になっていたけれど、ちょっと試聴してみた感じでは、ものすごく正統的なオーケストラの映画音楽、という印象ですごくドラマチックでカッコいい。ゲームを知らなくても、素直に音楽としてすごくいい。イマジネーションが湧いてくるし、読書のBGMにもいい。これは買い。

They Made History - O.S.T. afterlife
 それからラウンジ・ニューエイジのフロアで、デンマークのチルアウトユニット・ブリスBlissの新譜を発見。最初のアルバム"Afterlife"(私のレビューあり)はとても好きなのだが、いつの間にか2nd、3rdと出ていたのね。知らなかった。
 2ndと3rdとどちらを買うかしばらく迷ったが、2ndは"Afterlife"とかなり曲がかぶっている(別ヴァージョンらしいが)ようなので、3rdアルバムの"They Made History"を購入した。同名のテレビドキュメンタリーのサントラとして制作されたアルバムらしい(そのせいかAmazon.co.jpでは、アーティスト名が"Original Soundtrack"になってしまっている)。
 その故かどうか知らないが、聴いてびっくり。チルアウト界の寵児Blissが、このアルバムでは非常にクラシカルな印象の曲を前面に押し出しているのだ。すごくメロウでメランコリックなストリングの、まるでクレイグ・アームストロングCraig Armstrongを彷彿とさせる曲さえある。そんなわけで意表はつかれたが、でもすごくいい。インスト中心でヴォーカル曲がほとんどないのもいい。Blissの別な一面を見た気分だ。

  • The Bliss World(アーティストのオフィシャルサイト。英語のみ)
  • Music For Dreams(Blissが所属するレーベルの、すんごくカッコいいオフィシャルサイト。デンマーク語、英語)

Rhythm of Snow
screenshot
 さらに同じフロアで、裸の女性が描かれたファンタジーっぽいイラストのジャケに惹かれて(笑)、Yagyaというアーティストの"Will I Dream During the Process?"という不思議なタイトルのCDを試聴。Aðalsteinn Guðmundsson(Adalsteinn Gudmundsson)という人の一人ユニットらしい。名前からしアイスランド人だ〜*1と思いながら聴いたら、これが大当たり。分厚いシンセサウンド異世界から波のように押し寄せる、いかにもエレクトロニカらしいサウンド。ダークでアンビエントで、なんともロマンティック。異世界から聞こえてくるファンタジーな音楽。即購入決定。アイスランド万歳!(笑)
 このCDはこの人のYagya名義での2ndで、この前に、"Rhythm of Snow"という、今では入手困難な1stアルバムがあるようだ。こっちも聴いてみたいなあ。
 現時点でAmazon.co.jpの扱いがないようなので、HMVの紹介ページのスクリーンショットを掲載しておきます。

*1:中世に入植したノルウェーヴァイキングの末裔のアイスランド人は、いわゆるファミリーネームを持たず、ファーストネームの後ろには、父親の名前に男性ならson、女性ならdottirをつけて名乗るのが通例。つまり「〜の息子(娘)の誰それ」というわけです。このアーティストなら「Guðmundの息子のAðalsteinn」ということ。あのビョークBjörkも、Björk Guðmundsdóttirというのがフルネーム。「Guðmundの娘のBjörk」ということですね。