映画ネタいくつか

studio_unicorn20060818

 最近の気になる映画ネタをいくつか。

ハリー・ポッター」でキャストが交替
 シリーズ第5作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」に、妊娠のため降板したヘレン・マックロイの代役として、ヘレナ・ボナム・カーターが出演することが決定した。ヘレナは、シリウス・ブラックの従妹でヴォルデモート卿の支持者ベラトリックス・レストレンジ役を演じる。また、音楽はニコラス・フーパーが担当。ニコラスは、本作の監督デビッド・イェーツとこれまで数多くのTV映画を共に手がけている。映画は07年夏公開予定。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
 これにはちょっとびっくり。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」には、読者の憎しみを一身に受けるであろう2人の女性キャラクターが登場するのだが、ベラトリックス・レストレンジはその一人(ムカつき度はもう一人のアンブリッジのほうが高いが)。それをあのヘレナ・ボナム・カーターが(代役とは言え)演じるとは思わなかった。
 ティム・バートン夫人である彼女はどちらかと言うと「眺めのいい部屋」のお嬢様役や「フランチェスコ」の聖キアラ役、近年では「チャーリーとチョコレート工場」のチャーリーの母親役のような、いろんな意味で善人のイメージしか私にはなかったので、この、ある意味ヴォルデモート卿よりも凶悪なキャラクターを演じるのはとても意外だった。このとてもダークな原作がどのように映画化されるのか、気になるところだ。

琥珀の望遠鏡 (ライラの冒険シリーズ (3)) 神秘の短剣 (ライラの冒険シリーズ (2)) 黄金の羅針盤 (ライラの冒険シリーズ (1))

 これもびっくり。いろいろファンタジー小説が映画化されているのが最近の潮流だが、まさかこのシリーズまでも映画化されるとは……。しかもニコール・キッドマンポール・ベタニーエヴァ・グリーンなど錚々たる顔ぶれのキャスティング。主人公ライラ役は新人が演じるようだが、もう一人の主人公=第2作から登場するウィルは誰が演るのかな。原作ものの映画はイマイチなものが多いので、期待半分、不安半分だ。
(追記:ポール・ベタニーにオファーされていた役は、最終的にはダニエル・クレイグが演じることになったようだ……eiga.comより)
 フィリップ・プルマンの「ライラの冒険」3部作(「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」)の原作自体は、オリジナリティ溢れる優れたファンタジー小説だった。現実とすごくよく似た異世界が舞台なのだが、この世界の人間はそれぞれ動物の姿をしたダイモン(守護神のようなもの)を必ず連れている。この設定がまず秀逸で素晴らしい。第1巻のスバールバル諸島での凄まじい戦闘シーンや、その後のめくるめく異世界の舞台など、本当に見所の多い物語だった。
 それにしても、このシリーズのアンチクライストぶりは「ハリー・ポッター」の比ではないんだが、映画化しちゃって大丈夫なのかな? その辺の設定は変えるのかな。気になるところだ。
 ところで、今「ライラの冒険」のキーワード(これだからはてなは便利だね)で知ったのだが、このシリーズ(原作のほうね)には続編の可能性があるようだ。映画よりもむしろそっちのほうが楽しみだ。
かもめ食堂 [DVD]

 う〜ん、そうか、DVDもう出るのか〜。
 映画そのものはとても面白かったから(2006年4月23日の日記参照)、買ってもいいんだけれど、なんか幻冬舎を儲けさせてしまうのがムカついて(笑)、つい考え込んでしまう。
 未見の人にはオススメです。何よりお腹が空いてしまう映画です。フィンランドの風景もホント素晴らしかった。

(写真は、本日の夕食に出てきた、きのこの味噌煮奴)