ただのりんご

studio_unicorn20070111

 iPod機能を搭載し、Mac OSXが起動するケータイ"iPhone"に、テレビとパソコンを繋ぐネットワークストレージ"Apple TV"、さらに新型のAirMac Extremeと、年始からアップルAppleの新製品攻勢がものすごい。しかも、今回はMaciPodがらみの発表が全然ないときているから、前代未聞だ。
 iPhoneの日本での導入はまだまだ先のことだろうが、もっとスペックがかなり上がらないと使う気にはならないだろうなあ。デザイン至上主義の私としては、ネット上の写真だけでは判断がつかないので、現物を手にとって見てみたいものだ。でも、米国Apple社のサイトでの紹介ページを見ていると、なんだか使うのがすごく楽しそうだ。特に、ボタンレスででタッチパネル方式というのが斬新。使い勝手はどうなのだろう。

Apple TVのほうは、ソニーのルームリンクみたいなもの、と思えばいいのか? ミニマルな筐体デザインはすごく魅力的(新しいAirMac Extremeと形が揃っているのが心憎い)だが、スペックはまだまだ向上の余地あり、かなあ。

 でも、今回の発表の最大の目玉は、何といっても社名から"Computer"を外し、単なる"Apple"に変更したことだ。これの意味するところは大きい。
 これまでAppleは、いやApple Computerはコンピュータのメーカーとして一貫してパソコンとその周辺機器&ソフトのみを世に送り出してきた。iPodにしても、使用においてはパソコンが必要なので、これも「周辺機器」なのだ。まあ要するにコンピュータ会社だったのですよね。
 それが、iPodとiTSの大成功によって「舵を切る」必要が出てきたのに違いない。このたび社名を変更したことによって、実質上「これからはコンピュータ中心じゃなくて、もっともっといろいろ手広くやっていくからね」と高らかに宣言したわけである。そのうえでの、この新製品の発表なのだ。
 もちろん、これからもコンピュータはAppleの中で重要な位置を占めるだろうし、今回の2製品にしたって、パソコンとの関連性はもちろん、ある。それでも、今日の朝日新聞が「アップル家電」とでかでかと報じていたように、これからもっともっと松下電器や日立みたいに「家電メーカー」に変貌してゆく可能性は大いにあるのだろう。そのうち洗濯機とか掃除機のような生活家電なんか作っちゃったりするのかな(笑)。Appleの掃除機、さぞデザインがカッコいいだろうな。あったら欲しいかも。

(写真は丸の内にて。2006年1月28日撮影)