世紀のイリュージョン

studio_unicorn20070924

 久しぶりに妻と下高井戸シネマへ行く。ここのところご無沙汰だったが、またこれから、観たかったが観逃した映画がいくつか上映される予定なので、ちょくちょく通うことになりそうだ。
 今日観たのはその一つ「プレステージ」"The Prestige"。ロードショーでは6月頃公開だったか? キャストの顔ぶれが面白そうだったしスカヨハが出ているし、19世紀末のロンドンが舞台というのも好きだし、とちょっと気になっていた映画だった。が、Mr.マリックが出てきたりしてけっこう派手に宣伝していた割には、気づかないうちにひっそりと終わってしまったようだ。当然、興行収入もたいしたことなかったのだろうな。
 観た感想は、う〜む。確かにこの地味で重苦しい映画では、日本じゃ売れんわ(笑)。決してつまらなくはなかったけれど……。ヒュー・ジャックマンHugh Jackmanとクリスチャン・ベールChristian Baleが演じる2人の奇術師の、生涯を賭けた争いの物語。なのだが、さすがに片方は実は××でもう一方は××という真相には、驚きを通りこして「をいをい」と思ってしまった(笑)。
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 それでも、世紀末ロンドンの雰囲気はたっぷり味わえるし、スカーレット・ヨハンソンScarlett Johanssonは可愛かったし(演技も良かった)、マイケル・ケインMichael Caineやアンディ・サーキスAndy Serkis、なんとも地味な役柄(実在した科学者の役)のデヴィッド・ボウイDavid Bowieら英国人で固められた俳優陣も素晴らしかった。そして音楽! じわりとしたアンビエントな旋律が素晴らしい。サントラだけ買おうかと思ったくらいだ。音楽担当のデヴィッド・ジュリアンDavid Julyanという人は全然知らなかったが、エンド・クレジットでは、サウンド・プロデューサーとしてしっかりハンス・ジマーHans Zimmerの名前があった。この人もジマー組の人なのかな。今や大作映画のほとんどが、ジマー組の仕事なのかもしれないなあ。

(写真は、夕食にいただいた、豚肉生姜焼きとポテトサラダの、美味しい美味しい黄金コンビ)