歴史に翻弄された姉妹

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Other Boleyn GirlThe Other Boleyn Girl
 以前の日記に何度か言及した映画"The Other Boleyn Girl"が(2007年11月29日の日記2008年2月25日の日記参照)、ようやく今秋10月から日本でも「ブーリン家の姉妹」という邦題で公開されるらしい。
 ナタリー・ポートマンNatalie Portmanスカーレット・ヨハンソンScarlett Johanssonが初共演した映画、というだけでもとても観たい映画なのに、物語の舞台がヘンリー8世時代のイングランドなので、歴史もの&英国ものが大好きな私にはたまらなく楽しみな映画だ。日本の公開が決まってひと安心。「UK-JAPAN 2008」の公認イベントでもあるらしい。

 それにしても、「ブーリン家の姉妹」という邦題は、ひどく原題からかけ離れているわけではないけれども、微妙にニュアンスがずれているような気がする。原題"The Other Boleyn Girl"は「もうひとりの」というところに力点が置かれているように思うのだ。多分それは、アン・ブーリンAnne Boleynが、英国の歴史上非常に有名だから、「もうひとりのメアリーがいたんですよ」というのが意味を持つのだろう。日本ではメアリーどころかアン・ブーリンのほうだって知っちゃいない人がわんさかいる(それどころかヘンリー8世だって怪しいものだ)だろうから、無難な(?)邦題になったのだろうか。ま、いずれにせよ楽しみである。
 ハンマースホイの展覧会といいこの映画といい、今年の秋は楽しみが多いなあ。おっと、自分の作品展もあったな(笑)。

(写真は、ロンドンのホテル"Number Sixteen"。2002年7月4日撮影)