U2温故知新

studio_unicorn20090324

War(DELUXE EDITION)
 先日購入したばかりの最新アルバムNo Line On The Horizon"(3月18日の日記参照)を連日聴きまくっているU2だが、今日はHMVオンラインで注文していた、彼らの3枚目のアルバムに当たる"WAR"が届いた。
 言わずと知れたU2の初期の名盤、"Sunday Bloody Sunday""New Year'S Day""The Refugee""Surrender"など、綺羅星の如き名曲の数々が詰め込まれた傑作である。このアルバムを初めて(友人から借りたテープで)聴いたのは1983年、高校1年のときだった。初めて聴いたU2の音は、実に荒涼として寒々しく私の耳に響き、それ以来決して忘れられない音楽になった。まだ見ぬ英国やアイルランドの風景を、彼らの音に重ねて視ていたかもしれない。
 今回注文したのは、昨年発売されたデラックス盤で(2008年4月24日の日記参照)、デジタルリマスターされて音質が向上したアルバムに、レア・トラックやリミックスなどを収録したボーナスCDがついた豪華盤だ。音質が良くなったとはいえ、実際に聴いてみると懐かしさが溢れだす。そして、かつて初めて聴いたときとそれほど変わらない、荒涼とした印象に包まれるのだった。
 そして、最新アルバムと続けて聴いても、音作りの変遷や「彼らも歳取ったなあ」という感慨はともかく、あの頃も今も変わらぬ同じスピリットが貫かれているのを感じることができて、何やら嬉しく思うのであった。
 あとは"The Unforgettable Fire"(邦題は「焔」)のリマスター盤が出るのを待つのみ。今でもU2全曲の中で一番好きな"A Sort Of Homecoming"が入っているアルバムだけに、切に待望するぞ。

(写真は3月21日撮影)