穏やかに

studio_unicorn20090417

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
 本日は仕事を休み、朝から目の用事で病院へ行かねばならなかった。
 瞳孔を開くための目薬をさされたおかげで、見るものすべてがぼやぼやにぼやけてしまって(私はひどい近視&ひどい乱視持ち)、本が読めなくなってしまった。仕方がないので、数週間前に手に入れて以来よく聴いているティル・フェルナー氏Till Fellnerが演奏するバッハJ.S.Bachの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」"Das Wohltemperierte Klavier 1, BWV 846-869"(Well-Tempered Clavier, Book 1)をひたすらiPodで聴き続けながら、ぼーっと待ち時間を過ごしていた。
 Till Fellnerというドイツ人のピアニストは、けっこう若手ながら注目されている人らしい。演奏の良し悪しについてはよく分からないが、バッハの穏やかかつ静謐なメロディを、音符のひとつひとつを大切に弾くことによって紡ぎだしている印象があって、とても好感が持てる。歩いているときとか、こういうぼーっとするようなときに聴くのにぴったりだ。
Bach: Das Wohltemperierte Klavier Buch I / Keith Jarrett
 実は、私はこの「クラヴィーア」は、別にひとつCDを所有している。かのキース・ジャレットKeith Jarrettが80年代に演奏したアルバムだ。演奏の違いとかよく分からないのでクラシックの同じ曲を複数持つことはあまりない私だが、これに関しては、とにかく私が「クラヴィーア」を、というよりバッハの曲を好きだということと、このフェルナー版のCDジャケが素敵だったということかな。私はどちらの演奏もとても好きです。

 ところで、件の目薬だが、「半日で元に戻る」と言われていたのに、半日どころか夜になっても私の瞳孔は開きっぱなし。本や新聞も全然読めず、パソコンに向かうこともできない。なんにもできずに途方に暮れる。
 なんじゃこりゃ。約束(?)が違うぞ。
(写真は、4月10日に自宅にて撮影)